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戦後まもなくの東京の風景 その2

新年あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 
昨年12月に続いて今回も戦後まもなくの東京の風景に関する写真をご紹介したいと思います。
 
下の写真は、戦後まもなくのバスです。使えるガソリンが限られていたため、1台目にガソリンを入れて、2台目をけん引しながら、人々を乗せていました。またガソリンだけではなく、木炭を燃やしてバスを動かしていたこともわかります。木炭を燃やし、そこから発生する一酸化炭素ガスとわずかな水素を集めたものを燃料としたようです。木炭車は、第2次世界大戦前後から戦後まもなくまでは普及していたようです。



Left: Gas shortage hits bus companies in Japan. Buses running in tandem to save gasoline are a common sight in Tokyo, Japan. 4/1/1947. No. 280765, Box 537.

Right: Japanese board a charcoal-burning bus in Tokyo, Japan. 10/10/1946. No. 281907. Box 541.
Both photos are from RG111SC (Records of Signal Corps WWII and After photographs), National Archives in College Park, MD.

当時は人を乗せるバスや車だけでなく、ものを運ぶ馬や牛、さらにはリヤカーや自転車などいろいろな形で道路を使っていたことがわかります。おそらく当時の占領軍がそうした風景を興味深く見つめていたのではないかと伺われる写真が以下の4枚となります。天秤棒を担いていたり、自転車でたくさんの荷物が乗った荷台を引いたり、リヤカーで米俵らしきものを運んだり、リヤカーで山ほどの荷物を運んでいたりと、商売上のものもあれば、個人のものもあったかもしれませんが、こうした場所は東京のど真ん中であったようで、米俵らしきものを運んでいる二人の女性の後ろ側には、皇居の石垣が見えます。


Upper Left: A Japanese carrier a load on the ’Tenbinbo in Tokyo, Japan.  10/10/1946. No.281910.
Upper Right: Japanese pulls a loaded trailer on his bicycle in Tokyo, Japan. 10/10/1946. No. 281913. Box 541.

Bottom Left: Japanese women transport straw-bags in a two wheeled trailer (“Rear-car”) in Tokyo, Japan. 10/10/1946. No. 218912. Box 541.

Bottom right: A Japanese pulls a large load on his two wheeled cart in Tokyo, Japan. 10/10/1946. No. 281914. Box 541.

All of photos are from RG111SC (Records of Signal Corps WWII and After photographs), National Archives in College Park, MD.

下の写真は、、「正しい交通再建日本」といったポスターです。当時は占領軍のトラックやバスはもちろん、日本の公共バスや個人や会社の車やトラック、また市電、そしてリヤカーなどいろいろな行き来があったと思いますので、こうした交通整理や交通ルールの徹底も大事なことであったと思います。

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