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マイクロフィルムの収納方法について。用途別おススメ保管方法をご紹介

マイクロフィルムを長期保管するために温度と湿度の適切な管理が不可欠であることは過去の記事でも触れましたが、長期保管目的だけではなく日々の閲覧用としてマイクロフィルムを利用される方も多くいらっしゃると思います。

そこで、閲覧用として日々使用するマイクロフィルムも含め、使用用途ごとにおススメのマイクロフィルム収納方法をご紹介いたします。


目次[非表示]

  1. マイクロフィルム専用キャビネット ←閲覧用ポジフィルムなどの保管におススメ!
  2. 調湿機能付き保管庫 ←長期保管用フィルムの保管におススメ!​​​​​​​
  3. マイクロフィルム用中性紙舟箱 ←書架に保管する場合におススメ!
  4. 大手倉庫会社によるフィルム保管サービス ←徹底した温湿度管理を行いたい場合におススメ!
  5. まとめ
  6. 無料相談会
  7. 参考ページ

マイクロフィルム専用キャビネット ←閲覧用ポジフィルムなどの保管におススメ!

マイクロフィルムの保管方法として最も一般的でおススメなのがマイクロフィルム専用キャビネットに収納する方法です。

マイクロフィルム専用キャビネットは引き出しタイプのものが主流であり、目当てのフィルムを見つけやすく簡単に取り出すことが可能です。

引き出しの数が異なるキャビネットが何種類かありますので、収納するマイクロフィルムの本数や設置場所のスペースに合わせてキャビネットを選ぶことをおススメします。

基本的にキャビネット自体には湿度調整機能が付いていないため、長期保管用ではなく主に日々の閲覧用に使用するポジフィルムなどを収納するのに向いています。

なお、部屋全体で温度湿度の管理がされている環境であれば長期保管用フィルムを収納することも問題ありません。キャビネット引き出し内に乾燥剤を入れ定期的に交換し、庫内の湿度が上昇しないよう注意しましょう。

また、地震などによるキャビネットの転倒リスクを避けるため、設置の際は壁などへの固定も推奨しております。

当社でも10段引き出しタイプ(ロールフィルム用)と4段引き出しタイプ(ロールフィルム用、フィッシュフィルム用、アパーチュアカード用)のマイクロフィルム専用キャビネットを数種類取り扱っておりますので、ぜひご用命ください。


調湿機能付き保管庫 ←長期保管用フィルムの保管におススメ!​​​​​​​

長期保管が求められるネガフィルムなどの保管におススメなのが湿度調整機能付保管庫(調湿機能付き保管庫)に収納する方法です。

マイクロフィルム専用キャビネットのような引き出しタイプではなく、観音開き扉タイプのものが主流です。フィルムを効率的に収納するために、プラスチック製のケースなどにマイクロフィルムを数本ずつ入れ、保管庫内の棚にケースを並べて収納します。

保管庫内は1%単位で設定した湿度に保つことが可能であり、湿度管理が求められるマイクロフィルムの長期保管に適したかたちとなります。

また、一般的に温度の調整機能は付いておらず、エアコンや除湿器のように排水が発生することがないため、書庫内での設置も可能です。

ただ、保管庫の構造上ケースを重ねないと効率的にマイクロフィルムを収納することができず、引き出しタイプのキャビネットと比べると目当てマイクロフィルムを取り出すのに時間がかかるため、日々利用する閲覧用ポジフィルムなどの保管には適していません。そのため、主に普段利用しない長期保管用ネガフィルムなどを収納するのに向いています。

こちらの製品も当社で取り扱っておりますので、詳細はお問い合わせください。


マイクロフィルム用中性紙舟箱 ←書架に保管する場合におススメ!

キャビネットや保管庫ではなく、書架に直接マイクロフィルムを収納したい場合におススメなのがマイクロフィルム用中性紙舟箱(特注品)を使用した保管方法です。

既製品の中性紙箱などにマイクロフィルムを入れて書架に収納する方法もありますが、マイクロフィルムのサイズや書架の棚に合わせて舟箱という中性紙箱を特注で製作し、書架にぴったり並べて収納することで、より効率的にマイクロフィルムを収納することが可能となります。

書架全体で温度湿度の調整がきちんとなされている場合、長期保管用フィルムの保管としても有効な方法です。

書架に並べるかたちですので、目当てのマイクロフィルムも見つけやすく閲覧用フィルムの保管にも適しています。

当社にて書架のサイズやフィルム本数に合わせた中性紙舟箱のオーダーも受け付けております。ぜひ一度ご相談ください。

大手倉庫会社によるフィルム保管サービス ←徹底した温湿度管理を行いたい場合におススメ!


マイクロフィルムを長期保管する目的で徹底した温度湿度管理を求める場合、大手倉庫会社が行っているフィルム保管サービスを利用することも一つの方法です。

毎月の保管料やフィルムを取り出す際の運搬料などの費用は発生しますが、マイクロフィルムの保管スペースに限りがあるなど保管場所で困っている場合はこちらのサービスを検討することをおススメいたします。

マイクロフィルムの長期保管要件に合った温度湿度の保管環境が実現するため、貴重なマイクロフィルムの長期保管に最も適した保管方法と言えます。

当社でも大手倉庫会社が行っているフィルム保管サービスをご案内することが可能ですので、興味ある方は当社までご相談ください。


まとめ

今回はマイクロフィルムの収納に関していくつかの方法をご紹介させていただきました。

記事でご紹介しました収納方法は代表的なものですので、その他にも使用用途ごとにおススメの収納方法があります。

マイクロフィルムの収納方法についてお困りでしたら、ぜひ一度当社までご相談ください。


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Kudou
Kudou
ニチマイの営業担当です。デジアカサイトでは少しでもみなさまのお役に立てるような情報を発信していきたいと思っています。デジタルアーカイブの知識をこれからも日々勉強してまいります。