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画像ファイルのファイルフォーマットについて

スキャナーやデジタルカメラを使用する際には、ファイルフォーマットを何にするか決める必要があります。

ここでのフォーマットとは、形式や書式といったい意味です。

画像ファイルのファイルフォーマットには、既にさまざまな種類があり、今回はニチマイでよく作業依頼をいただく、代表的なTIFF・PDF・JPEG・JPEG2000について紹介しています。

またデジタルカメラ撮影で選択可能な、RAWデータについても触れています。

少しでもファイルフォーマットを選ぶ際の参考になれば幸いです。


  画像ファイルフォーマットでTIFFをおすすめする理由について TIFFフォーマットのおすすめ理由についてメリット、デメリットを挙げながら説明します。 デジアカ



目次[非表示]

  1. 画像ファイルのファイルフォーマットとは
  2. 画像ファイルのファイルフォーマットの紹介
    1. TIFF(ティフ)
    2. PDF(ピーディーエフ)
    3. JPEG(ジェイペグ)
    4. JPEG2000(ジェイペグニセン)
    5. RAW(ロー)
  3. まとめ



画像ファイルのファイルフォーマットとは

画像ファイルのファイルフォーマットとは、画像ファイルをどのような形式・書式で作製するかを示したものです。

画像ファイルを大きく分けると、ラスターデータとベクターデータの2種類に分かれます。

スキャナーやデジタルカメラでできる画像ファイルは、ラスターデータです。

ドット(点)の集合で形成された画像ファイルになります。

同じラスターデータであっても、ファイルフォーマットの違いで、保存に適したものや、活用に適したものがあります。

用途に応じた最適なファイルフォーマットを選択しましょう。





画像ファイルのファイルフォーマットの紹介

TIFF(ティフ)

TIFFとは「Tagget Image File Format」の略称で、タグというコードを用いた画像ファイルフォーマットです。

様々な画像に関する情報をファイルに保持させることが可能で、複数の画像を1つのファイルにまとめるマルチファイルもできます。

しかし多くの情報を保持させることが可能なため、非常にデータ容量が大きくなると言った特徴もあります。

Windowsやmacintoshなどの、さまざまなOSで利用できる、汎用性に富んだファイルフォーマットです。

TIFFは非圧縮の画像ファイルであり、基本圧縮しても元に戻すことが可能で、保存用の画像ファイルとして採用されています。



PDF(ピーディーエフ)

PDFは「Portable Document Format」の略称で、米国Adobe Systems社が開発したファイルフォーマットです。

無料で配布されているAcrobat Readerがあれば、さまざまなOSで表示・出力が可能です。

電子文書の配布形式としは、一般的に広く利用されており、非常に身近なファイルフォーマットとなっています。

PDFもマルチファイルが可能で、しおりを付加したり、画像の文字にあたる部分に透明テキストを付加したりすることも可能です。

またセキュリティー対策も考慮させており、電子署名やタイムスタンプを付することで原本性が保証されます。



JPEG(ジェイペグ)

JPEGは「Joint Photographic Experts Group」の略称になります。

グループが開発した静止画像のファイルフォーマットで、高い圧縮率の設定が可能です。

Webサイトでは容量負担が軽減されるため一般的に広く利用されています。

しかし高い圧縮率は色むらの発生や鮮明さが失われるなど画質の劣化も発生させています。

また非可逆の圧縮ファイルフォーマットとして認知させており、圧縮前の状態には戻せません。

可逆圧縮も存在しますが一般的ではなく、圧縮時の劣化や非可逆対応などはJPEG2000で対応されています。



JPEG2000(ジェイペグニセン)

JPEGの後継として開発されたファイルフォーマットです。

自由に圧縮率の設定が可能で、高圧縮をかけても、高い品質で維持することが可能となりました。

可逆と非可逆の選択が容易に可能となり、保存用は可逆、活用用は非可逆圧縮で画像ファイルを作製することも増えてきました。

しかしサポートするアプリケーションなどの問題もあり、JPEGほど一般的には、まだ浸透していないように思われます。



RAW(ロー)

RAWとはデジタルカメラで撮影した際にできる最初のデータのことです。

生データと呼ばれていて、フィルム写真での現像前のフィルムに良く例えられます。

RAWはTIFFと同様に多くの情報を保持でき、データ容量も同じく非常に大きくなります。

デジタルカメラのメーカーによってデータ形式が異なることから、カメラに付属しているアプリケーションも重要です。

保存用とする場合は、アプリケーションについても考慮する必要があります。


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まとめ

保存用は再現性を重視すれば、多くの情報を保持できるTIFFや、圧縮しても元に戻すことが可能な可逆のJPEG2000が最適でしょう。

活用用は用途に応じていろいろな選択肢があるかと思います。

例えば高精細な画像データの表示であればJPEG2000、サムネイル的な表示であればJPEG、テキストやセキュリティーではPDFなどが挙げられます。

またここで取り上げていないファイルフォーマットの選択もあでしょう。

RAWについては長期的な観点では、TIFFなどの汎用的なファイルフォーマットに変換することをお勧めします。


資料のデジタル化では、保存と活用を意識して、最適なファイルフォーマットを選択しましょう。

現在では保存用と活用用の画像ファイルを、別々の違ったファイルフォーマットで作製することも増えてきています。

ニチマイでは画像ファイルのファイルフォーマットを検討するための、サンプル作製なども受け賜わりますので、お気軽にご相談ください。


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参考文献

国立国会図書館 国立国会図書館資料デジタル化の手引2017年版

公益社団法人日本文書情報マネジメント協会 文書情報マネジメント概論



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Kurita
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