マイクロフィルムのデジタル化 -ポイントとなる設備について-
ニチマイは長年マイクロフィルム製作に携わっている、マイクロフィルムラボ業者です。
マイクロフィルムのデジタル化作業でも、品質にこだわってサービスの提供を行ってきました。
今回はニチマイに備わっている設備について、簡単にご紹介させていただきます。
マイクロフィルムのデジタル化をご検討される際、何かの参考となれば幸いです。
目次[非表示]
マイクロフィルムスキャナー
機器名称:Mekel MACH12
フルロールリボンスキャニングの採用で、スキャニング漏れなどのリスクがなく、正確な画像データ化が行えます。
フルロールリボンスキャニングとはリールを丸々スキャニングした後で、コマ単位に画像を切り抜く手法です。
ポイント‼
MACH12は12,288ピクセルの最高品質モデルになります。
高品質とされているモデルが8,192ピクセルですので、更に高精細な画像を作製することが可能です。
クリーンルーム
機器名称:日本無機 自立型空気清浄装置
クリーンルームは、フロアの一角をパーテーションにて区切り、フィルム専用のスキャニング作業室としています。
室内には大型の自立型空気清浄機を設置して、クリーンな作業環境の維持に努めています。
ポイント‼
マイクロフィルムは、静電気等などの影響で細かな埃やゴミが付着し易いです。
クリーンルームにて作業を行うことで、付着による判読不能コマが軽減されています。
フィルム保管庫
機器名称:ダイキン 空調機 / ピーエス工業 除湿機
移動棚が設置され、フィルムが最大限に保管できる、千フィート缶での保管を実施しているフィルム保管庫です。
温湿度管理は、保管庫専用の天井吊型空調機と除湿機を設置して、適正な保管環境の維持に努めています。
ポイント‼
ニチマイでは品質マネイジメントシステムの一環として、フィルム保管庫管理規程を定めて運用しています。
温度21℃以下(±2℃)、湿度45%RH以下(±5%RH)が目標値です。
劣化対策室
機器名称:進和テック フレッシュオドコップ・酢酸脱臭機
劣化対策室はビネガーシンドロームが発症したマイクロフィルムだけを取り扱う、専用の作業場所です。
専用の作業場所では、酢酸を飛散させないことや、室内の酢酸濃度が高くならないよう努めています。
ポイント‼
高機能空気清浄装置のフレッシュオドコップは、揮発性有機化合物などをケミカルフィルターで除去することが可能です。
劣化マイクロフィルムの巻き返し作業している手元で、フレッシュオドコップによる酢酸脱臭が可能となった装置も使用しています。
マイクロフィルム複製プリンター
機器名称:大型複製プリンター
マイクロフィルム複製作業専用の暗室に大型複製プリンター4台を設置して稼働させています。
現在となっては希少なマイクロフィルム複製機材となっています。
ポイント‼
ニチマイのプリンターは、劣化でよじれたマイクロフィルムでも、ピントのあった複製が可能です。
フィルムを引っ張る力など、複製フィルムとの高い密着性が得られる構造となっています。
劣化が進行してよじれが激しい場合は、平面化技術を施したのちに複製作業を行うことも可能です。
平面化技術とニチマイのプリンターにより、いままで対応を諦めていた、多くのマイクロフィルムが救済されています。
【資料ダウンロード】
まとめ
弊社のこだわりの設備について、簡単にご紹介させていただきました。
これらの設備はいままでお客様のご要望を聞きながら、より良いサービスが提供できるようにと取り入れてきたものです。
今後とも様々なご要望をお聞きさせていただき、あらたな展開ができるよう取り組んでいきたいと思っています。
ご要望などお気づきの点がございましたら、お気軽にお声がけください。
よろしくお願いいたします。
【資料ダウンロード】
デジタルアーカイブ成功の鍵!パートナーへの委託時に注意したいリスクとパートナー選定のポイントとは?