拡がる利活用!貴重な写真資料のデジタル化
みなさまの組織には写真資料が保管されているでしょうか。写真もデジタル化することによりその活用範囲は拡がります。
今回は、写真のデジタル化について説明いたします。
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写真資料の意義
写真資料は、テキスト資料と比較して、見る人への訴求力が高い資料です。
テキストファイルの場合はその内容を読む必要があり、その理解が必要ですが、写真資料の場合は、当時の様子や主題を見る人に直観的に伝えることができます。
既にその分野に知識が無くても、写真を示すことで見る人に何らかのインパクトを与えることができますので、初めの一歩を踏み出すきっかけになることができるでしょう。
写真をデジタル化するメリット
上記で見てきたとおり、写真は非常にわかりやすくかつ訴求力の高い資料ですが、印画紙に焼かれたものやフィルム、またはガラス乾板など取り扱いには細心の注意が必要です。そのため、原資料のままであれば閲覧者が限られてしまうこともあるでしょう。
写真をデジタル化することによって、原資料に直接アクセスすることないため資料を傷めることがなく、広く多くの方に資料を提供することができます。
さらに、その利活用の点でも大きなメリットがあります。デジタルであれば拡大や縮小、あるいは重ね合わせなども容易となり、研究や分析にもメリットがあります。
さらにデジタルアーカイブで公開すれば、その範囲は世界中に拡がります。
昨今は、自治体による地域のデジタルアーカイブに古写真などの閲覧ができるところが多くなっており、一般の方が楽しめるものがとても増えているようです。
ここで2つの事例を紹介いたします。
柏市様では、デジタルアーカイブを数年前から構築・公開しており、ここでは新旧の地域の写真が多く閲覧できます。詳しくは以下のPDFファイルをご覧ください。
小金井市様では、広報室で写真データベースを構築しています。インターネットには非公開とし、写真の貸出などの選定に利活用しています。こちらも詳しくは以下のPDFファイルをご覧ください。
インターネット公開された資料は、2次利用もしやすいため、研究や教材などにも使われたり、XやFaceBookなどのSNSで拡散され更に拡がっていきます。
写真をデジタル化するには?
では次に弊社での写真デジタル化について、説明をいたします。
アルバムごとスキャンする?それとも1枚ずつスキャンする?
保管されている写真は、大抵はアルバムに収められています。写真資料のスキャニングをする場合は、アルバムごとスキャンする場合とアルバムから外してスキャンする場合がありますが、弊社の事例からするとアルバムことスキャンする場合が多くなっています。その理由は以下のとおりです。
資料的価値
アルバムには貼られている順番やレイアウトに資料的価値があると考えることから、その情報も資料として必要と考え、アルバムのページを丸ごとスキャンする。
資料破損のリスクを軽減
アルバムから出す際に、写真資料を破損してしまう恐れがあることから、そのリスクを回避するためにアルバムごとスキャンする。
特に上から透明なフィルムをのりなどで固定するタイプのアルバムは、アルバムから外そうとしたときに資料破損の恐れのあることはもちろん、スキャナー側にものりが付着してしまい、他の資料を傷めてしまう恐れがある。
アルバムごとスキャンした場合には、写真の上のフィルムやビニールなどが反射してしまう場合もあります。スキャナーの反射防止設定で反射を抑えることも可能です。(反射防止設定はスキャナーの種類によります。)
写真の裏にも何か情報があり、資料として必要な場合は、アルバムから剥がした時のリスクも鑑みてお客様と打ち合わせの上、対応しています。
写真はどんなスキャナーでどうやってスキャンされている?
弊社の日本本社では、主にフェースアップ型スキャナーを使ってスキャン作業を行っており、資料にとって破損リスクの少ない状態でをスキャンをすることが可能です。
CopiBookOSは、A2まで対応できるフェースアップスキャナーです。写真を高解像度で安全にスキャンすることができます。
CopiBookOSでの撮影風景
SuparScanQUARZは、A1まで対応可能な高解像度フェースアップスキャナーです。
SuparScan QUARZ
SuparScan QUARZのスキャン精度は高く、CopiBookOSよりもさらにキレイにスキャンすることができますが、スキャン時間が10倍以上かかることからスキャン費用が高額になってしまうのが難点です。
弊社ではお客様のニーズに応じて、どのスキャナーを使用してどのような画像を作るかなどを提案可能です。
フィルムがいいのか、印画紙がいいのか
もし、スキャンしたい写真のフィルムが残されているのであれば、フィルムをスキャンしてデジタル画像を取得することをお勧めします。それは、フィルムの方が印画紙に焼かれたものよりも高解像度になるからです。
当社では写真フィルムに関しても専用のスキャナーで対応することが可能です。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
この記事では、写真フィルムのデジタル化について説明をしています。
また、この記事では弊社現場での写真フィルムのデジタル化について詳しく説明しています。
さらに、こちらの事例では、写真資料のネガフィルムの電子化事例について説明をしています。
まとめ
今回は、写真資料のでデジタル化について説明しました。
アルバムに保存されている写真は、その保管の仕方にも意味がありそのまま撮影するメリットもあります。また、印画紙からよりもフィルムの方が解像度高くスキャンすることができます。
貴重な写真資料をどう生かすかについては、状況に応じて変わってまいりますので、是非お気軽にデジアカにご相談ください。
デジアカの詳しい説明資料はこちら!↓