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アーカイブズ分野における関連団体


デジタルアーカイブズの分野における関連団体が日本国内に多数あります。
これらの団体は機関誌なども定期的にリリースしていて、
そこに掲載されている情報はとても有益なものが数多く存在します。
今回はそうした団体の概要や活動内容などについてご紹介します。
※任意で掲載しているため、この記事で掲載していない団体も多数あります。

目次[非表示]

  1. ①企業史料協議会
  2. ②記録管理学会
  3. ③日本文書情報マネジメント協会
  4. ④その他の団体
    1. デジタルアーカイブ学会
    2. 日本アーカイブズ学会
    3. 映像情報メディア学会
  5. まとめ


①企業史料協議会

当社も会員となっている団体で、
ビジネスアーカイブズの研究会や会員同士の交流会などを実施している団体です。
 
刊行物としては、会員向けに『ニューズレター』を定期的に発行しています。
内容としては、活動内容のレポートや企業史料の関連する論考などが掲載されています。
 
ホームページによれば企業史料協議会は、
日本で唯一のビジネスアーキビストの団体ということです。
 
当社も研究会や会員の交流会に参加しています。

歴史のある著名企業や教育機関などのアーキビストが数多く参加しており、
とても有意義な催しを実施している団体です。

そうした著名企業の一つ、当社のお客さまでもある東京海上日動火災保険さまのアーキビストにインタビューした記事がこちら

  東京海上日動火災保険㈱図書史料室のアーキビストにインタビュー!デジタルアーカイブの構築事例 今回は東京海上日動火災保険株式会社 図書史料室の司書兼アーキビストの櫻井様にインタビューし、デジタルアーカイブを構築するまでの経緯や生じた問題、今後の課題や展望などについてお話をお聞きしました。 デジアカ


同協会のホームページによりますと、2023年末時点で企業を中心とした機関会員は100機関、個人会員は57名が加入しているということで、アーカイブズは、企業の存在証明、企業経営の透明性確保、経営理念や企業文化の継承、教育研修、マーケティング、製品開発、ブランディング、広報宣伝など、様々な場面において活用することができ、まさに企業経営にとっては不可欠な経営資源であるという理念のもと、活動されています。

ホームページ
https://www.baa.gr.jp/index.asp



②記録管理学会

記録管理の研究や人材育成、情報交換などを通じてその普及と発展を目指している団体で、当社も所属しています。
 
刊行物としては、『レコード・マネジメント』を定期的に発行しており、
記録管理に関する動向や論考など、有益な情報が得られる学会誌です。
 
機関誌の発行のほか研究会などのイベントも実施しており、
1989年から続く比較的歴史の長い団体です。

(以下、ホームページの「記録管理学会について」より抜粋)
記録管理学会は、1989年3月に設立され、記録管理の普及と記録管理学の発展深化のために活動しています。学会ウェブサイトは、記録管理学会の学会員と学会員以外の皆様に、記録管理学会と記録管理の情報を提供することを目的として公開しています。

ホームページ
https://rmsj.smoosy.atlas.jp/ja


③日本文書情報マネジメント協会

創設当初(1958年)は「日本マイクロ写真協会」として設立され、
主にマイクロフィルムの普及や発展を目的に発足した団体で、
当社も会員として所属している団体です。

現在は文書情報管理における認証資格制度をはじめ
電子帳簿保存法や公文書管理などに関する政策提言のほか、
「機関誌IM」の発行、有識者を招いてのセミナーを実施するなど、
長い歴史がありながらも活発な活動をしている団体です。
 
活動テーマに応じて委員会が配置されており、
各委員会で企画・運営がされています。
 
また日本文書情報マネジメント協会のホームページでは、
様々な目的に応じたガイドラインのサンプルが掲載されています。
電子化の方法から保存の方法などについて法令に沿った運用方法が示されており、
とても充実しています。
https://www.jiima.or.jp/activity/policy/
 
もう一つ特徴的な活動として、「アーカイブ用光ディスク製品認証制度」があります。
デジタルアーカイブの分野においても言えることですが、
デジタルデータの長期保存はとても重要なテーマです。
そこで日本文書情報マネジメント協会では、光ディスクとドライブの組み合わせを検証し、十分な品質を確保できる組み合わせについて認証する制度を設けました。
ここで認証を受けたディスクとドライブで保存したデータは、30年以上の寿命が期待できるとしています。
アーカイブ用光ディスクの規格などの参考情報も掲載されているので、参照してみてください。
https://www.jiima.or.jp/certification/arcive_opticaldisk/
 
当社もJIS Z 6017(電子化文書の長期保存方法)で定めるところの「良好な状態」で、 作成したデジタルデータを出荷しています。こちらの記事もご参照ください。

  デジタルアーカイブを支えるメディアの長期保存 3つのポイント デジタルアーカイブに取り組むうえで、イメージデータやメタデータ用のテキストデータなど様々なデジタルデータが発生します。今回はこうしたデジタルデータを、光ディスクで長期保存するためのポイントをご紹介します。 デジアカ


④その他の団体

デジタルアーカイブ学会

<概要>
デジタルアーカイブに関連する人材の育成や経験と技術の交流をはじめ、
メタデータなどの標準化などに取り組んでいる団体で、
DAフォーラムという研究会イベントなども実施しています。
<学会誌>
『デジタルアーカイブ学会誌』
<ホームページ>
https://digitalarchivejapan.org/

日本アーカイブズ学会

<概要>
アーカイブズにおける保存や関連する諸課題の解決に向けた研究と、研究大会などのイベント活動をしている団体です。
<学会誌>
『アーカイブズ学研究』
<ホームページ>
http://www.jsas.info/


映像情報メディア学会

<概要>
映像情報メディアに関する技術向上や発展等を目的に、研究活動や講演などの年次大会を開催している団体です。
<学会誌>
『映像情報メディア学会誌』
<ホームページ>
https://www.ite.or.jp/


まとめ

今回ご紹介したような団体のホームページには、
デジタルアーカイブに関連する有益な情報が掲載されています。
また活動内容などに関心がありましたら入会を検討されてはいかがでしょうか。 


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Suzuki
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微力ながらみなさんのデジタルアーカイブへの取り組みを、ご支援してまいります。どうぞよろしくお願いします。