マイクロフィルムを活用して低予算でデジタルアーカイブの構築を
デジタルアーカイブを行う際、過去に作製したマイクロフィルムがあれば比較的低予算でデジタル化が可能です。
マイクロフィルムをただ眠らせておくのではなく、有効活用して多くの人に利用してもらえるデジタルアーカイブを構築しましょう。
この記事ではマイクロフィルムを活用し、低予算でも実現可能なデジタルアーカイブ構築のポイントについてご紹介します。
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マイクロフィルムのデジタル化は低予算でも可能
マイクロフィルムのデジタル化は、貴重資料などを一から撮影やスキャニングするよりも比較的低予算での作業が可能です。
事前にフィルムの劣化状態などを確認し、デジタル化に支障のないフィルムであればマイクロフィルム専用スキャナーを使用して短期間で大量にデジタル化を行うことも可能となります。
そして、過去に撮影されたマイクロフィルムの場合、撮影当時の原資料の状態が画像として残っているため、現在の原資料の状態よりも少なからず資料年齢が若いときの画像情報を得ることができるため、良質な資料画像をデジタル化できる可能性があります。
ただし、マイクロフィルムのほとんどは色情報を持っていない(モノクロ画像)フィルムのため、デジタル化した画像はグレースケールもしくは白黒2値画像となります。
そのため、資料の色情報も含めたデジタル化(カラー画像)が必要な場合は、マイクロフィルムを利用したデジタル化は選択肢から除外せざるを得ないかたちとなります。
マイクロフィルムのデジタル化に関する記事はこちら↓↓
どんなマイクロフィルムがあって、利用できる状態か確認する
マイクロフィルムを活用するためには、まずはどんな資料を収録したマイクロフィルムがあるのか把握することから始まります。
目録情報などでマイクロフィルムの収録資料を確認し、もし目録等がなければ直接マイクロフィルムの箱書きなどを確認してどのような資料が映っているかを把握する必要があります。
もし箱書きなどもなく収録資料が確認できない場合は、マイクロリーダーやリワインダー(フィルム巻き返し機)などを使用してフィルム内容の確認を行います。
そのような機械が無い場合、費用はかかりますが一旦委託業者にマイクロフィルムをスキャニングしてもらいデジタル画像にて内容確認を行うことも一つの方法です。
また、デジタル化したいマイクロフィルムが見つかったとしても、劣化などによりフィルムが利用できない場合があります。
臭い(酢酸臭)やフィルムの変形など、劣化症状が起きているフィルムの場合、まずはマイクロフィルムの劣化調査を行い、状態確認をしてからフィルムを使用する必要があります。
劣化の状態(変形など)により、マイクロフィルムの複製を取らないとマイクロフィルムスキャナーにかけられない場合や、極度に劣化したフィルムなどは修復(平面化処置)が必要となってくるケースもありますので、マイクロフィルムの劣化が気になる場合には一旦専門業者に相談することをおススメします。
当社では、無償の劣化一次調査などマイクロフィルム劣化対策サービスを行っておりますのでご相談ください。
劣化マイクロフィルムに関する記事はこちら↓↓
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低予算でできる公開閲覧システムの検討
マイクロフィルムからデジタル化した画像をデジタルアーカイブとして公開したいと思っても、本格的なデジタルアーカイブシステムの構築となるとある程度まとまった予算が必要となってきます。
そこで、低予算でまずは小規模のコレクションの公開から始めたいと思っていらっしゃる方に最適なのが、ニチマイが提供する公開閲覧システム「ふみかごSearch」です。
「ふみかごSearch」はWeb上で貴重資料の公開や閲覧がすぐにできます。
簡単なデザイン変更(色、ロゴの差し替え、フッターのロゴからのリンク先、項目名称、項目の並び・数など)も可能です。
基本的に当社でページの作製を行いますが、打ち合わせや確認などお客様とともに考えながら作り上げていきます。
本格的なデジタルアーカイブシステムの構築に比べ、低予算かつ短期間で構築可能なシステムとなりますのでおススメです。
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ふみかごSearchに関する記事はこちら↓↓
ふみかごSearchの導入事例はこちら↓↓
構築したデジタルアーカイブの周知方法
せっかくデジタルアーカイブを構築しても、多くのひとに利用してもらわないとデジタルアーカイブを作り上げた意味が少なくなってしまいます。
そのため、多くのひとの目に留まるように周知する必要があります。
ホームページへの掲載やメルマガ配信、チラシ、ポスターや関連機関への情報配布など、さまざまな周知方法があり、できるだけ多くの方法で周知することが必要となりますが、おススメはSNSを活用した周知方法です。
X(旧Twitter)やインスタグラムなどで情報発信を行うことで世界中の多くのひとの目に留まりますし、ほとんど予算をかけることなく効率的に情報発信を行うことが可能です。
また、SNSでの周知については、面倒でも定期的に鮮度の高い情報を発信し続けると、より効果的な周知を継続することができます。
当社のXはこちら↓↓
まとめ
この記事では、マイクロフィルムを活用し低予算で構築可能なデジタルアーカイブについてご紹介いたしました。
予算がなくてデジタルアーカイブを行いたいけれど断念していたという方も、ぜひこの記事を参考にしていただき、まずはご相談いただければと思います。
みなさまからのお問い合わせお待ちしております。
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