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貴重資料のデジタル化 非接触型スキャナのご紹介

貴重な資料のデジタル化によく利用される非接触型スキャナについて、今回はその選ばれる理由や特長を詳しく解説します。 また、対象となる資料サイズ別にスキャナとデジタルカメラをご紹介します。 貴重資料のデジタル化を検討される際の参考になれば幸いです。

それでは、まず選ばれる理由から見ていきましょう。

目次[非表示]

  1. 非接触型スキャナが選ばれる理由
  2. 特長について
    1. エリアセンサ
    2. ラインセンサ
  3. スキャナの使い分け
    1. A3サイズ対応
    2. A2サイズ対応
    3. A1サイズ対応
  4. デジタルカメラ
  5. まとめ

非接触型スキャナが選ばれる理由

デジタルアーカイブで画像データを作製する際に最も重要なことは、貴重な資料をデジタル化作業の過程で傷つけないことです。一般的な複合機に搭載されているフラットベッドスキャナでは、本を裏返してガラス面に押し当ててスキャンしますが、この方法では力の加減が難しく、本の背表紙を傷めたり、繊細な紙を破ってしまう破恐れがあります。また、画像の歪みを確認・調整することも容易ではありません。自動原稿送り装置(ADF)を使用する場合は、資料を裁断して一枚ずつに分ける必要があり、原稿送り時に詰まりが起きて資料を傷めるリスクもあります。

そこで、貴重な資料のデジタル化には、資料の上からスキャンするフェイスアップの非接触型スキャナを使用します。このスキャナは、資料を置くボードの上部にイメージセンサーが設置されており、資料の状態を確認しながら作業が行えるため、劣化している資料など取り扱いが難しいものの読み取りに最適です。資料の開きが悪い場合など、解体が必要と判断された際も、最小限の解体で作業を進めることが可能です。

さらに、多くの非接触型スキャナは資料の劣化を防ぐために、紫外線や赤外線を含む光源を避け、LEDを使用しています。スキャナから発せられる光は画像データ化に欠かせませんが、LEDを使用することで貴重な資料の劣化を抑える工夫が施されています。このように、非接触型スキャナは貴重な資料の取り扱いに非常に適した装置です。

特長について

スキャナの特徴として、一般的なスキャナと同じく、エリアセンサタイプとラインセンサタイプの両方のモデルがあります。

エリアセンサ

エリアセンサは、資料の面全体を一度に取り込むタイプのスキャナです。撮影時には、対象となる資料のサイズに合わせて画角を調整します。スキャナが対応できるサイズを超える資料は、分割して撮影するか、より大きなサイズに対応したスキャナに切り替える必要があります。スキャナにはA3サイズ対応やA2サイズ対応などの種類があり、近年ではA1サイズまで対応可能なスキャナも増えています。

ラインセンサ

ラインセンサは、資料の面全体を一列で移動しながら読み取るスキャナです。センサ自体が動くタイプや、固定されたセンサの下で資料を載せたボードを動かすタイプなどがあります。大きな資料を画像データ化するのにも適しており、資料に近い位置でセンサを動かすことで、より高解像度の画像データを作成することができます。

スキャナの使い分け

スキャナについて、取り扱う資料のサイズごとにご説明いたします。

A3サイズ対応

こちらのA3サイズ対応スキャナはエリアセンサタイプのスキャナで、標準でブッククレードルが付属しているため、厚みのある資料にも対応できます。

対応可能な資料サイズはA3ワイドで、資料を開いた際にA3サイズの画角に収まるものに適しています。PCを必要としないオールインワン設計でコンパクトなため、機材を持ち込んでの作業にもよく利用されています。

A3サイズで400dpiの光学解像度でスキャンが可能で、原稿に優しいLEDを採用した国産のスキャナーです。

A2サイズ対応

こちらのA2サイズ対応スキャナは7,100万画素のエリアセンサを搭載しており、A2サイズの原稿を光学400dpiで高精細にスキャンできます。

折り込みなどでA3サイズに収まらない資料や新聞などのスキャンに適しています。原稿の種類や状態に応じて、ブッククレードルやフラットテーブルなどの構成を柔軟に変更可能です。

LED光源を採用しているため、熱や光による原稿へのダメージを最小限に抑えています。

A1サイズ対応

こちらのA1サイズ対応は、トライリニアセンサというタイプのラインセンサを搭載した、A1サイズ対応の高解像度オーバーヘッドスキャナです。最大600dpiの解像度でA1サイズのスキャンが可能です。センサがボード上を左右に動くことで資料を読み取ります。

ブッククレードルを使用すれば、洋書などの大判資料の見開き撮影にも適しています。また、ブッククレードルを固定して大きな図面や絵図もスキャンすることができます。

センサとLED光源が同時に動作するため、影ができない点も特徴です。

上記の3機種は、基準となるカラーチャートを使用して付属のソフトウェアにてカラープロファイルを作成することで、詳細な画質設定が可能です。

デジタルカメラ

デジタルカメラは、現在1億画素以上の画像データを取得できるようになっています。スキャナと比べて、価格が安く、コンパクトで持ち運びが簡単という利点があります。

また、カメラの位置を高く固定すれば、資料を分割して撮影することなく、一度の撮影で全体を収めることが可能です。カメラを固定するための支柱や資料を置くブッククレードル、照明機器などは別途準備が必要です。

デジタルカメラではRAWデータで撮影し、その後TIFF形式の画像ファイルに変換します。スキャナと同様に基準となるカラーチャートを測定して、カラープロファイルを生成することで、詳細な画質設定が可能です。

こちらのデジタルカメラは、1億2百万画素のエリアセンサーを搭載していて、A1サイズで350dpi相当の画像データを作成することができます。

まとめ

貴重資料のデジタル化では、非接触型スキャナーやデジタルカメラを使用してデジタル化作業を行います。 貴重な資料を上から撮影するため、資料を傷つけることなく画像データを作製できます。 光源もLEDが使われていて、原稿へのダメージを最小限に抑える配慮がされています。 またカラープロファイルを作成して、カラーマネジメントを行うことで一定の基準に則したアーカイブデータの作製が可能です。

貴重資料のデジタル化をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。

Kurita
Kurita
デジタルアーカイブの夜明けに貢献できるよう努めて参ります。