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デジタルアーカイブのステップ別お役立ちブログ

この『デジアカ』サイトでは資料のデジタル化を中心として、デジタルアーカイブ構築に必要な様々な情報を発信しています。デジタルアーカイブの構築にはいくつかのステップがあります。今回はデジタルアーカイブの構築に必要なステップごとに、関連したブログをご紹介します。


デジタルアーカイブの構築プロセスに関する記事

  • デジタルアーカイブの構築プロセスを整理しよう!

まずはデジタルアーカイブの構築に必要なプロセスを解説した記事のご紹介です。せっかく費用を費やして取り組むからには、効率よく「使えるデジタルアーカイブ」を構築したいものです。この記事ではデジタルアーカイブに取り組む方々、取り組んでいる方々に向けて、デジタルアーカイブ構築の実行プロセスについて解説しています。

デジタルアーカイブに取り組む場合の最初のポイントとして、どのような目的で取り組むのか、目的と期待する効果(メリット)を明確にしておくことが重要です。

デジタルアーカイブを進めるには当然のことながら予算が必要です。組織内部から予算を確保するためには、組織にとっての効果やメリットが明確になっていなければなりません。またどのような資料を対象とするか、どういった利用者層を想定するか、これはデジタルアーカイブを実施する目的と深く関連します。その他この記事では、著作権処理や資料のデジタル化、メタデータ作成などのプロセスについて、それぞれ解説してます。

 

  • 予算を獲得するためのデジタルアーカイブ企画書の作り方!

政府機関や自治体、民間企業をはじめ、図書館、学校、博物館など様々な機関で導入が広がっているデジタルアーカイブ。しかし諸外国に比べるとまだまだその取り組みは遅れているとも言われています。そんな中で所属する組織から理解を得て、予算を確保するのは簡単ではありません。この記事では、デジタルアーカイブの予算取りを意識した企画書(計画書)の作成方法ついてご紹介しています。

社史関連資料の画像データを、OCR処理によりテキスト化!


資料(紙媒体)のデジタル化に関連する記事

  • 資料のデジタル化の際に気になるポイント       

    カラー、グレースケール、白黒画像はどんな見え方になるの?実際に比べてみました!

紙資料のデジタル化を行う際には、画像の作製方法について仕様書で様々な事項(解像度/階調/認識サイズ/データ形式等)を定める必要があります。

でも、仕様書の文言だけでは実際どのような画像データが出来上がって、どのような見え方になるかわからないので不安 というようなことはないでしょうか?

この記事では、カラー・グレースケール・白黒二値の異なる階調の画像データが、どのような見え方をするのか比較検証しています。

記事内では地図のサンプル画像を使って検証しています。やはりカラーは再現性が最も高いということや、グレースケールや白黒では再現しきれないところなど、サンプル画像を使って解説しています。またこうした階調別のファイルサイズもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

階調と解像度別のデータ容量の比較は、こちらのホワイトペーパーで一覧化されているので、こちらもご参照ください。

画像ファイルのファイルフォーマットについて

スキャナーやデジタルカメラを使って画像を作製する際には、どのようなファイルフォーマットにするか決める必要があります。画像ファイルのファイルフォーマットには、様々な種類がありますが、この記事では、代表的なTIFFPDFJPEGJPEG2000とともに、デジタルカメラ撮影で選択可能なRAWデータについてもご紹介しています。

TIFFは様々なOSで利用できる汎用性に富んだファイルフォーマットで、圧縮をしても元に戻すことが可能な可逆性があります。一方で多くの情報を保持させることが可能なため、非常にデータ容量が大きくなると言った特徴もあります。

PDFは広く利用されておりみなさんに馴染みのあるファイルフォーマットだと思います。しおりを付加したり、OCR処理をして透明テキストを付加することも可能です。

JPEGは高い圧縮率の設定が可能で容量負担が軽減されるため、Webサイトなどで広く利用されています。一方で高い圧縮率は画質の劣化も発生させてしまいますが、非可逆のため圧縮前の状態には戻せません。

このようにファイルフォーマットにはそれぞれメリットとデメリットがありますので、用途や環境に応じた選択が必要です。選択に悩んでいる方は、参考にこちらのホワイトペーパーをご覧ください。


メタデータ作成

  • デジタル化したコンテンツの発見はメタデータがキーとなる

多くの資料館では、文書資料や、写真・映像資料、博物資料などのコンテンツを管理するためにメタデータを作成していることと思います。このメタデータは、デジタル化を依頼するにあたっても、デジタル化の計画を立てたり、対象資料のリストアップなどに使用されるなど重要な役割を果たしています。この記事ではメタデータの役割や重要性などをご紹介しています。

  • デジタル資料を長期保存するために知っておきたいPREMISとは?

デジタル資料の長期保存は多くの組織にとって極めて重要な課題です。デジタル資料を10年後や100年後も変わらずに使えることを目指さなければなりません。そこで鍵となるのが、デジタル資料の長期保存にとって必要なメタデータを定義した『国際標準のPREMIS(プレミス)』です。PREMISは、デジタル情報の真正性や将来の利用可能性などを保証するための枠組みを提供します。この記事では、PREMISとは何か、要点をまとめてご紹介しています!

ポピュラーなメタデータ標準といえば、DublinCore(ダブリンコアや)IIIF(トリプルアイエフ)などがありますが、PREMISは、デジタル資料の長期保存のための中核(コア)となるメタデータ要素を定義する国際標準であり、図書館や博物館といったアーカイブ機関におけるデジタル資料の長期的な利用を保証するための目的で開発されました。PREMISは「PREservation Metadata: Implementation Strategies(保存メタデータ:実装戦略)」の頭文字をとった略語で、「保存メタデータ」とはデジタル資料の長期的なアクセスと利用を保証するための情報であり、デジタルオブジェクトが将来にわたってアクセス可能、利用可能、かつ信頼できる状態を維持するために必要不可欠なメタデータとなります。この保存メタデータは、「真正性(デジタル来歴の管理)」「将来のマイグレーションやエミュレーションの実行」「メディア管理と復元支援」といった重要な役割を果たし、これらがPREMISの存在意義ともいえます。概念的な内容も多くありますが、この記事でぼんやりとでもPREMISについて知っていただければ幸いです。

 

データの保存

  • デジタル記録媒体の保存について考える

デジタル化した様々なデータを保存するための記録媒体。メディアの種類によって特徴があり、そのメリットやデメリットを理解しなくてはなりません。この記事では光ディスクや磁気テープ、HDDなどのメディアの特徴やメリット・デメリットなどを解説しています。

光ディスクの最適な保存環境は、JIS Z 6017:2013で示されています。長期保存という観点では、温度は10から25℃、湿度は40~60%とされています。また磁気テープについてはJIS Z 6019:2018で示されており、温度は16~25℃、湿度は20~50%とされています。外付けのHDDは振動や衝撃に脆弱であり、読み書き時にパソコンから抜いたりするとデータが壊れたりする危険性があります。また可動部の消耗や劣化等も考えられるので、長期的に保存したデータを記録する媒体としては相対的にリスクが高いといえます。この記事ではこうした記録媒体の特徴のほか、マイグレーションの必要性などについて解説しています。

 

  • 電子メディアとマイクロフィルムのメリットを比較検証

様々なメディアが流通し、使用されていますが、電子メディアとマイクロフィルムにもメリットとデメリット、得意・不得意があります。、この記事では電子メディアとマイクロフィルムに焦点を当て、「保存性」「利便性」「安全性」の観点で比較検証しています。

保存性という観点では、期待寿命500年というマイクロフィルムが優位であると考えられますが、検索や情報共有といった利便性の観点では電子マディアに優位性があります。安全性の面では、改ざんのリスクや法的証拠能力の面でマイクロフィルムは安定した媒体であるといえます。

このように電子メディアにもマイクロフィルムにも強みや利点があります。この記事ではこうした特徴の理解と、それぞれの強みや利点をいかした情報管理体制構築の重要性などについても解説しています。

様々なメディアが流通し、使用されていますが、電子メディアとマイクロフィルムにもメリットとデメリット、得意・不得意があります。、この記事では電子メディアとマイクロフィルムに焦点を当て、「保存性」「利便性」「安全性」の観点で比較検証しています。

保存性という観点では、期待寿命500年というマイクロフィルムが優位であると考えられますが、検索や情報共有といった利便性の観点では電子マディアに優位性があります。安全性の面では、改ざんのリスクや法的証拠能力の面でマイクロフィルムは安定した媒体であるといえます。

このように電子メディアにもマイクロフィルムにも強みや利点があります。この記事ではこうした特徴の理解と、それぞれの強みや利点をいかした情報管理体制構築の重要性などについても解説しています。

マイクロフィルムを電子化し、収録されている情報を効率よく利活用したいという方は、こちらのホワイトペーパーをご覧ください!


まとめ

今回はデジタルアーカイブの構築に必要なステップごとに関連したブログをご紹介しました。デジタルアーカイブ構築の事例はこちらをご覧ください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

Suzuki
Suzuki
微力ながらみなさんのデジタルアーカイブへの取り組みを、ご支援してまいります。どうぞよろしくお願いします。